今回は「行政書士のマーケティング」について、私自身の経験や反省も含めてお話ししていきます。

行政書士として開業して間もない頃、私はこう思っていました。「行政書士の看板を掲げれば、そのうち自然とお客様が来てくれる」と。でも、それは大きな勘違いだったんです。

現実はそんなに甘くありません。ホームページも作った。チラシも撒いた。Google広告にもお金をかけた。…でも、電話は鳴らないし、メールも来ない。

なぜ?
どうして?
一体何が間違っていたのか?

そんな試行錯誤の末に気づいたのが、「マーケティングの9割は間違っている」という事実です。

この記事では、私が実際に失敗した経験をもとに、「行政書士がやりがちなマーケティングの間違い」と「お客様に選ばれるために本当に必要なこと」について詳しく解説していきます。

マーケティングに悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んでください。


まずは…髪型の話をさせてください(笑)

突然ですが、マーケティングの話に入る前に、ちょっとだけ余談を。

「え?何その髪型?」って、思われる方もいるかもしれません。実はこれ、わざとじゃないんです…。

私、もともと髪に強いクセがあって、特に横の髪が外に向かって広がってしまうんです。だから普段は6ミリのバリカンで刈り上げて、ジェルでビシッと抑えてるんですね。

でもある日、行きつけの理容師さんに「6ミリだとクセが残るから、4ミリで刈ったほうがいいよ」と言われたんです。「青くなりませんか?」って聞いたら、「大丈夫、大丈夫!」と。

信じて任せた結果、鏡に映った自分の頭は…真っ青(笑)。もう笑うしかありませんでした。

でもこれ、マーケティングでも同じです。見た目(表面的な部分)ばかりに気を取られて、本質を見失うと、思わぬ“青さ”を晒すことになります。


行政書士の9割がやっているマーケティングの間違い

さて、本題です。

行政書士として開業すると、まずやるのが「事務所のホームページ作り」や「チラシの作成」「SNS開設」など、いわゆる集客の準備ですよね。

その中で、こんなフレーズをよく見かけませんか?

  • 「許認可はお任せください!」
  • 「地域No.1を目指します!」
  • 「当事務所にしかできないスピード対応!」

…どれも頑張って考えたキャッチコピーなんですよね。私も実際に、こんな言葉をトップページにドーンと載せていました。

でも、これが間違いの始まりだったんです。


お客様は「信頼」でしか動かない

たとえば、あなたが知らない町で牛丼を食べようとしているとしましょう。

看板に「牛丼No.1!超早い!大人気!」って書いてあったら、入りますか?

…いや、そもそもその店のこと知らないし、本当に美味しいのかも分からないですよね?

行政書士の業務も同じです。

お客様は、まず「この人に任せて本当に大丈夫か?」という信頼がないと、そもそも問い合わせすらしてくれません。

なのに、いきなり「お任せください!」なんて言われても、誰も聞く耳を持ちません。


「信頼」を示す方法

では、どうやってお客様の信頼を得るのか?

これは実績や保証を明確にすることが一番です。たとえば…

  • 「建設業許可申請サポート実績300件以上」
  • 「創業10年。地元密着で相談件数1,000件突破」
  • 「報酬は完全後払い制。不許可の場合は全額返金」

こういった具体的な数字や制度は、お客様にとって安心材料になります。

「この人はちゃんと仕事してるな」
「もしダメでもリスクは少ないな」

と、最初の一歩を踏み出しやすくなるんです。


間違った順番が命取りになる

多くの行政書士がやってしまうのは、以下の順番です。

  1. キャッチコピーで目立とうとする
  2. 実績や信頼は後回し
  3. 結果、お客様の心に響かない

本来はこうです。

  1. 信頼(実績・歴史・制度)を伝える
  2. 興味を持ってもらう
  3. そこで初めてキャッチコピーを聞いてもらう

この順番を守るだけで、お問い合わせ率は格段に上がります。


私自身のマーケティング失敗談

開業当初の私は、完全に逆をやっていました。

「地域最安!最短で書類作成!」とだけ書いたチラシを、1,000枚配りました。でも反応はゼロ。

一方、後になって「建設業許可実績〇〇件」「不許可なら報酬ゼロ」など、信頼情報をしっかり載せて配ったチラシは、10件以上のお問い合わせが来ました。

ほんの少しの違いが、明暗を分けるんです。


広告費をかければお客が来るわけじゃない

「広告にお金をかければ集客できる」と思っている方も多いと思います。私もそうでした。

でも、信頼がないまま広告だけ打っても、お金が無駄になるだけです。

現に、開業資金の大半を広告に使って、あっという間に資金が尽きて廃業した知り合いの行政書士もいました。

広告は、信頼構築ができて初めて効果を発揮するんです。


正しいマーケティングで差をつけよう

行政書士は法律書類のプロですが、営業のプロではありません。

だからこそ、マーケティングを正しく理解することが、成功への大きなカギになります。

信頼を見せる → 興味を引く → 最後に選んでもらう

このシンプルな流れを忘れないでください。


まとめ

この記事でお伝えしたことを、もう一度まとめます。

  • 「お任せください!」は最初に言ってはいけない
  • お客様はまず「信頼」がないと動かない
  • 信頼とは「実績」「歴史」「保証制度」などで示す
  • 順番を間違えると、せっかくの努力が無駄になる
  • 広告費は信頼の裏付けがあってこそ効果が出る

この基本を押さえるだけで、9割の行政書士と差がつきます。

マーケティングは難しいと思われがちですが、コツをつかめば誰でも実践できます。

私のように無駄なお金と時間を使わないためにも、今回の内容をぜひ参考にしていただければと思います。

もしこの記事を読んで「もっと具体的に教えてほしい」と思った方は、お気軽にご相談くださいね。

あなたの行政書士ライフが、より豊かになることを願っています。