「行政書士試験って、そんなに難しいの?」
そう思って検索しているあなたに、この記事を読んでもらいたい。

こんにちは。私は現在、行政書士を目指して勉強中の者です。
もともとは全くの法律初心者、むしろ文系の中でも「数学がないから法学部を選んだ」くらいの人間でした。そんな私が、行政書士という国家資格に興味を持ち、実際に学習を始めてみて感じたこと、そして「試験の難易度」に関するリアルな実感を、今回はお伝えしていきたいと思います。

これから行政書士試験の受験を考えている方、もしくは「少し気になっている」レベルの方に向けて、この記事が少しでも道しるべになれば幸いです。

「行政書士試験って難しいの?」という問いに答える前に

まず最初に断っておきたいのは、行政書士試験は決して「簡単な資格」ではありません
「合格率10%前後」と聞いて、「なんだ、司法試験とかよりは全然マシじゃん」と思う人も多いでしょう。私もそうでした。

でもね、それは大きな誤解でした。

行政書士試験を「難しい」と感じるか「それほどでも」と感じるかは、学習の質と量、そして継続力に大きく左右されます。
そして何より、「法律初学者」にとっては、最初の数ヶ月が本当にキツい。これ、私は声を大にして言いたいです。

合格率から見る難易度のリアル

まず、過去10年分の合格率を見てみましょう。

  • 2014年:8.27%
  • 2023年:13.91%

この間の平均は約11.9%。つまり、10人に1人しか合格できない試験です。

「いや、意外と高いじゃん」と思うかもしれませんが、これは「受験資格に制限がない」ことも大きく関係しています。
学歴も年齢も関係ないから、誰でも受けられる。だからこそ、広い層がチャレンジし、その中で絞り込まれる。決して“ぬるい”試験ではないんです。

「大学受験との比較」に意味はあるのか?

よく見かけるのが、偏差値による比較表です。

たとえば、

  • 日東駒専レベル:宅建
  • MARCHレベル:行政書士
  • 早慶レベル:司法書士
  • 東大・京大レベル:司法試験

こんな図をネットで見たことがある方もいるかもしれません。でもこれ、実際に勉強してみるとわかりますが、**あくまで“目安”**です。
行政書士に合格するために、MARCH合格レベルの「学力」が必要かといえば、そんなことはありません

行政書士試験に必要なのは、論理的思考力と継続力、そして暗記力です。
大学受験とは性質が違うので、私のように大学受験ではそこまで成果が出なかった人間でも、しっかりと準備すれば勝負できる試験だと思っています。

実際に勉強してみて感じた「難しさ」

私が最初に衝撃を受けたのは、「用語がまったく頭に入らない」ことでした。
行政法、民法、憲法……すべてが初めて見る言葉で構成されていて、参考書を開いた瞬間に心が折れそうになりました。

たとえば「処分性」とか「法律効果の剥奪」とか……普通に生きてきて使ったことなんて一度もありませんよね?

ここで大事なのは、「最初に感じる壁」をどう乗り越えるかです。私は、YouTubeなどでパンダ塾さんのような講師のわかりやすい解説に出会えたことが、本当に救いでした。
中でも「ビギナー向け講座」は、完全初心者の自分でも理解できるレベルに噛み砕いてくれていて、心の支えになりました。

難易度ランキングで見ると、どの位置づけ?

資格試験の難易度ランキングで行政書士は「中堅以上」とされることが多いです。
司法試験や司法書士、社会保険労務士と比べれば少し下ですが、それでも「誰でも取れる」レベルではありません。

たとえるなら──

  • 司法試験が“オリンピック”
  • 司法書士が“全国大会”
  • 行政書士は“地方大会の上位レベル”くらいの位置づけ

ただしこれはあくまで「試験そのものの難しさ」や「合格までに必要な勉強時間」の目安。
行政書士試験にしかない独自の難しさも存在します。

例えば、5肢択一式+記述式+多肢選択式の複合構成
これにより、単純な知識だけでなく「試験問題の攻略スキル」も必要になってきます。これはなかなか厄介でした。

それでも「行政書士に合格する価値」はある

では、ここまで読んできて「やっぱり行政書士って難しいんだな……」と思った方も多いかもしれません。でも、だからこそ合格したときの価値は大きいです。

行政書士は独立開業が可能な国家資格。
行政法務、入管、契約書作成など、個人でも法人でも需要があり、仕事として成立する力があります。

そして何より、私のような法律初学者でも、ちゃんと学べば合格を目指せる。
そこがこの資格の大きな魅力だと思っています。

まとめ|時間をかけてでも挑戦する価値がある資格

行政書士試験の難易度は、簡単ではありません。でも、やれば受かる資格であることも間違いありません。

法律知識ゼロから始めた私でも、コツコツ勉強を続けることで「理解できる分野」が少しずつ増えてきました。
大事なのは、難しさを正しく知った上で「諦めずに取り組むこと」。

そしてもし、あなたがこれから本格的に学習を始めようとしているなら、「わかりやすい教材や講師を選ぶこと」もとても大事です。
特に初心者向けの入門講座は、最初のハードルを下げてくれる強い味方になってくれますよ。

最後まで読んでくださってありがとうございます。
行政書士を目指す皆さん、一緒に頑張っていきましょう!