こんにちは。今回は、私が独学で行政書士試験に合格した経験をもとに、「どうやって勉強したのか」「どの教材を使ったのか」「どんな苦労があったのか」などを赤裸々に語っていきたいと思います。

行政書士試験は、法律系資格の中でも特に「独学での合格者が多い」とされる国家資格ですが、それでも決して甘い試験ではありません。

合格率は例年10%前後。つまり、10人に1人しか合格しない難関試験です。

私はその中で、働きながら独学で合格を勝ち取ることができました。

この記事では、独学で行政書士試験に挑む方に向けて、以下のポイントを中心に書いていきます。

  • 独学のメリット・デメリット
  • 実際に使用した教材とおすすめの勉強法
  • 勉強スケジュールの立て方とモチベーションの保ち方
  • 試験当日の注意点と心構え

最終的には「5000字を超えるリアルな記録」になるよう、情報をふんだんに盛り込んでいます。

独学で合格を目指している方は、ぜひ最後まで読んでください。


独学のメリットとデメリット

まず、独学での挑戦を検討している方へ。

予備校や通信講座を使わず、自力で合格を目指すのは大変ですが、ちゃんとメリットもあります。

メリット

  • 費用が安い:通信講座や予備校は10万円〜30万円以上かかるのが普通。独学なら1〜3万円程度で済む。
  • 自分のペースで勉強できる:仕事や家庭の都合に合わせてスケジュールを組める。
  • 自由な教材選び:自分に合ったテキストや問題集を選べる。
  • 学習の柔軟性が高い:理解が足りない部分を重点的に、自分なりのスタイルで学べる。

デメリット

  • 情報が断片的になりやすい:体系的な講義がないので、自分で全体像をつかむ必要がある。
  • 質問できる人がいない:法律の条文や判例の意味が分からないときに、誰にも聞けない。
  • モチベーションの維持が難しい:一人で勉強を続けるのは本当に孤独。
  • 勉強方法が非効率になりがち:合格に直結しない無駄な暗記や勉強に時間を割いてしまうことも。

私の場合は、「お金がない、でも勉強するしかない!」という状況だったため、迷わず独学を選びました。

決して楽ではなかったけれど、自分の力で合格したことで得られた自信は何物にも代えがたい財産になりました。


使用した教材と勉強法

独学の最大のカギは「教材選び」と言っても過言ではありません。

以下が私が使った教材と、その使い方です。

使用した教材一覧

  • 『みんなが欲しかった!行政書士の教科書』(TAC出版)
  • 『うかる!行政書士 総合テキスト』(伊藤塾)
  • 『行政書士 過去問完全解説集』(LEC)
  • YouTubeの無料講義(行政書士試験合格ちゃんねる、オートマ行政書士など)
  • スマホアプリ「行政書士試験 過去問 一問一答」

教材の選び方と使い方のポイント

テキストは1冊に絞りました。理由は、「何冊も手を出すと中途半端になるから」。

私は最終的に『みんなが欲しかった!行政書士の教科書』を選びました。

図やイラストが多く、法律に苦手意識がある私でも読みやすかったです。

また、インプットばかりにならないよう、早い段階から過去問を解き始めました。

最初は全然できなくて落ち込む日々…。

でも「できない問題こそ成長のチャンス」と割り切って、間違えた問題はノートにまとめ、繰り返し復習しました。


勉強スケジュールと生活の工夫

私が合格した年は、1年間かけて勉強しました。

社会人だったため、平日は1日2時間、土日は5〜6時間ほどを確保するよう努めました。

スケジュール例(1年間)

  • 1〜3月:導入期
    民法、行政法の基礎を中心に。全体像の把握と勉強習慣の定着。
  • 4〜6月:基礎完成期
    憲法、会社法、基礎法学を含め、過去問に触れ始める。
  • 7〜9月:応用期
    過去問を本格的に解き始め、記述対策も開始。
  • 10〜11月:総仕上げ期
    模試や答練を活用し、時間配分の練習。不得意分野の補強。

平日は出勤前や寝る前に、スマホアプリやYouTube講義を活用。

昼休みも過去問をサッと眺めたりして、細切れ時間を無駄にしない工夫をしていました。


モチベーションの維持法

一番きつかったのは、やはりモチベーションの維持です。

最初は「やるぞ!」と燃えていても、途中で気持ちが切れそうになる瞬間が必ずあります。

私が実践していたのは、以下の方法です。

  • SNSで行政書士受験生アカウントをフォロー
     同じように頑張っている人の存在に励まされます。
  • 進捗記録ノートをつける
     「今日は3ページ進んだ」「今日は過去問10問解いた」など、小さな達成感を積み重ねる。
  • 合格後のビジョンを思い描く
     「独立開業してカフェの一角で相談業務をしたい」「家族に誇れる仕事がしたい」など、未来を想像して気持ちを奮い立たせる。

試験直前と当日の注意点

試験直前の1週間は、もう新しいことには手を出さず「復習」に徹しました。

自分の弱点ノートを何度も見返し、知識を定着させることを意識しました。

当日の注意点

  • 筆記具や時計、受験票などの準備を忘れずに
  • 開始直後に問題全体をパッと確認(時間配分の参考に)
  • わからない問題は飛ばしてOK。解けるところから解く
  • 記述問題はなるべく最後に。時間配分が大事
  • 昼食後に眠くなるので、軽めの食事にすることもポイント

合格後の世界と、独学だからこその達成感

合格したときの喜びは本当に大きなものでした。郵送で届いた合格通知を手に取った瞬間、涙が出るほど嬉しかったのを覚えています。

自分一人の力でここまで来た。その事実が私にとって、どんな資格よりも価値のある勲章になりました。

行政書士試験に合格したからといって、すぐに仕事に直結するわけではありません。

開業するにも準備や営業力が必要ですし、企業内行政書士という道も簡単ではありません。

でも、「法律を学ぶ力」「論理的に考える力」「努力を続ける力」が身についたのは、何よりの財産です。


まとめ:独学でも、絶対に合格できる

行政書士試験は確かに難しい試験です。

でも、独学でもしっかりと戦略を立て、粘り強く努力を重ねていけば、必ず合格できる試験でもあります。

  • 教材選びにこだわる
  • インプットとアウトプットのバランスを取る
  • モチベーションの維持を工夫する
  • 試験当日は「いつも通り」を意識する

私が歩んだ道が、これから挑戦するあなたの道しるべになれば幸いです。

「自分には無理かも…」と思う日があっても、どうか諦めないでください。

努力は必ず報われます。独学でも、あなたならきっと合格できます。